2005年12月18日(日)
「矢野顕子出前コンサート」がまだ開館前の青森県立美術館アレコホールで
開かれた。
今冬一番の寒気団、そして大雪による交通機関への影響が懸念されるという
最悪の天気の中を
私は友人二人と三人で電車で青森へと向かった。
電車も欠航や前後の接続の時間や労力が心配ではあったが、
電車で行くことに決めて弘前駅から電車に乗った。
「つがるしんじょう」で降りてタクシーで縄文時遊館へ向かった。
県美への道路がまだできていないため
ここから運行されるシャトルバス以外に県美への入館ができないのだ。
4時発のシャトルバスから見えた寒々とした雪景色
数分で県美に到着。
「矢野顕子インアレコ」の実行委員会の方々(だと思われるが)が
県美で出迎えてくれる中を県美に入館。
気配りの細やかさをいたるところで感じながら、
アレコホールへと向かう。
友人二人がほらほらと案内してくれて
突然外に見えてきたのが
夢にまでみた、(といってもおおげさでない)
「あおもり犬」であった。
12月の今はあっというまに日が暮れる。
薄暗くなった雪空の中の空間に
ぬわ~っと見えてきた犬のオブジェ。
デジカメですぐに写真を撮る。フラッシュがたかれてしまって
はっきりと写らなかったのだが、
実際にはじめて観たときの印象はこの写真に近い。
フラッシュを切ってあらためて撮る。
雪の中に足は埋もれて、雪の帽子をかぶっていた。
感激した…。
いい犬だ。
後でコンサートの中で矢野顕子さんもこの「あおもり犬」に触れ、
アレコホールの名の由来のアレコもいいけれども、
私はこの「あおもり犬」がいい、って言っていて、
うんうん、と思った。
さらに矢野さんは、来年二月に発売されるCDが300万枚売れたら、
県美のこの「あおもり犬」のいる反対側に
猫のオブジェも奈良さんに作ってもらいたいなあって言っていて、
そうしたら、その名前は「あおもり猫〈病)」になるのかな、とかって言っていた(笑)。
なんだか、
奈良さんは本当にそれを実現してくれそうだなあと思ったのだった…。
たくさんの人がアレコホールで開演を待った。
実行委員長のJK氏がいつになく緊張したたたずまいで挨拶をする。
しばらく待つと、
黒いドレスに身を包んで、
われらのアッコちゃん、矢野顕子が笑顔で
しとやかな足運びで現れた。
コンサートはこの上もなくすばらしいものとなった。
矢野顕子の声とピアノは
高く暖かいアレコホールの空間を、心地よく力強く埋め尽くした。
(つづく)>>>>>