九月二十五日(月)
昔、お世話になった80歳のかっちゃさんから
今年の枝豆をダンボールでいただく。
かっちゃ、というのは津軽弁の呼び名。
自転車で30分はかかる距離を今もこいでくる。
一年ぶりくらいにお会いしたが、元気だ。
お日さまが一日中当たる畑で今も野菜を作って暮らしている。
枝豆は湯がいてから冷凍するって思っていたのを、そうではなくて、
生のままの枝豆をそのまま冷凍して、
冷凍したままを、沸騰したお湯で茹で上げる、っていう保存と食べ方を
教えてくれたのも、このかっちゃさん。
末っ子が幼稚園の頃に特にこのかっちゃさんにお世話になった。
かっちゃさんの作る、野菜はいつもお日さまの匂いがした。
今回いただいた枝豆は
さっそく、今食べない分は小分けにして冷凍し、
今日の分を茹で上げる。
塩をたっぷり入れて、茹で上がったら、ザルに上げ、
水道水をかけて粗熱を取り、さっと塩を全体にまぶす。
学校から帰ってきて、
「枝豆、かっちゃさんにもらったよー」と言うと、
大喜びで、食べ始め、
この一どんぶりを食べてしまった!
そして、さらに、
「お弁当箱、開けてぜんぶがこの枝豆だけでも、いいかも」(笑)
などという、中ニの子ども。
最初に茹でた枝豆は全部食べてしまったので、
念のために冷凍せずに取っておいた
もう一袋の枝豆を、茹であげたのであった。
その他に、以前から、この子が食べたいと言っていた
「さばの味噌煮」を作る。
我が家では、スライスしたタマネギをはじめに入れて、
味噌と砂糖とお酒で煮たものに、
サバの切り身をこんな風に入れ、落し蓋をして作る。
タマネギの甘味が味噌になじんで、
さばの生臭身を少し緩和してくれるのだと思う。
タマネギを入れるやり方は義母に昔教えてもらったのだった。
魚が苦手だったこの末っ子も
だんだん魚が食べられるようになってきているみたい。
真中の高二生は、魚が好きで、
サバの味噌煮も喜んで食べる。
魚好きなこの高二生は、骨をきれいに残して食べるので、
いつも感心してしまう。
私はいつになっても、魚をきたなく食べるので、内心少しはずかし。
魚をゆっくり美味しそうにきれいに食べる高二生の姿をみていると、
いつも静かに感動すら覚えるのですが、
いろいろと人は持って生まれたペースがある中で、
こんな風にじっくりとした心のペースを持っているこの子の持ち味が
私はいつもとてもいいと思うのだった。
えー、さて、そんな風に枝豆におおいに盛り上がった食卓だったが、
次の日のお弁当は、
末っ子だけ持っていけばよかったので、
末っ子の好きなものを作って詰めることにする。
流石に枝豆だけ入れらないのだが、
枝豆だけ別のタッパーに入れてもたせる。
この日のお弁当は、まさに末っ子の好きなものばかりを詰めたのであった。
牛肉のピカタ、メンマの炒め煮、きゅうりのしょうが漬け、
チーズかまぼこ、そして、枝豆…。